2017年新卒採用開始が目前に迫って参りました。
今回は、プログラマーやシステムエンジニアを目指している皆さんに、ソフトウェア開発に携わる時に役に立つ本をいくつかご紹介したいと思います。
当社のエンジニアが実際に読んで役に立ったと感じた本を教えてもらいました。就活対策本ではありませんが、就職した後の自分のためになるような本だと思います。就職活動の合間に、是非読んでみてください。
理性の限界――不可能性・不確定性・不完全性
「科学哲学の本です。哲学というと難しいイメージですが、科学を絡めているのでエンジニア志望の人が興味を持ちやすいと思います。科学とは人間にとって何なのか?科学の進歩は人間にとって良いのか悪いのかということを書いてある本です。例えばロボットがあったら、『何ができるか?』と能力を考えるのではなく、『何をさせるか?』と目的を考えるような本です。それが良い方に行くか、悪い方に行くかを考えるような本です。ITリテラシーを身に付けるのに参考になる本だと思うので、エンジニアを目指す人にお勧めです。」
プログラムはなぜ動くのか
ネットワークはなぜつながるのか
「入社したての頃は『なぜ動くのか』シリーズの本を読み、コンピュータに関する基礎知識を得てました。」
「プログラムがコンピュータの中でどのように動作するのか?プログラムがメモリーにロードされ、CPUによって解釈・実行される仕組みを誰にでもわかるようにわかりやすく解説した本です。」
Amazonのレビューでは、文系でもわかりやすいという声も見られました。
オブジェクト指向でなぜつくるのか
「オブジェクト指向の入門用には一番分かりやすいと思います。」
新入社員研修の教材として使用しています。
オブジェクト指向における再利用のためのデザインパターン
「デザインパターンの概念を考えた4人組(GoF・ギャング・オブ・フォー:エーリヒ・ガンマ/リチャード・ヘルム/ラルフ・ジョンソン/ジョン・ブリシディース)の著書の和訳です。GoFが経験の中から取捨選択して、23種類のパターンを取り上げています。実務やプログラムの考え方の基準や指針になります。」
古い本ですが、デザインパターンの解説書としては定番のようです。
Java言語で学ぶデザインパターン入門
「Java言語を学習するだけではわからなかったクラス設計パターンが見えてくる。読んでいて楽しい。」
Java/Webでできる大規模オープンシステム開発入門
「システム開発の全体像を学ぶのにわかりやすくて良い内容かなぁと思います。」
やさしい講座シリーズ
「情報処理技術者試験系の教本はやさしい講座シリーズがおすすめです。わかりやすくてかわいい。」
簿記検定3級の本
「業務では会計システムに携わることも多く、その際にはユーザー様と直接打ち合わせを行います。こちら側でも会計の知識がないと話についていけません。最低限、簿記3級程度の知識を持っていれば、スムーズに打合せに溶け込めます。プログラムを作る上でも、やりたいことを理解して作るのとそうでないのとでは、作業の効率も全然違います。もちろん会計システムだけではないので、他のシステムを作る際には専門知識を学んで行く必要があります。」
はじめはプログラミングの勉強をしていることが多い当社のエンジニアも、経験と共に技術に加えて簿記や会計の本、お客様の会社の業界本などを読んで勉強しています。
プログラミングの専門書は結構値段が高いことがありますし、読む人の元々の知識によっても持つ感想は大きく違うと思います。ご紹介した本の中に興味のあるものがあれば、中身を見てみて、自分に合うものを読んでみてください。そして、是非感想を教えてください。逆に、この他にオススメの本があれば是非教えてくださいね。
採用担当 堀島